341円が底値反転の価格だったのかどうかは定かでないが、350円付近に出来高を伴ったフシがあったので、一応の反発を見せた三井山。ここ数日の記録的な大崩落は3/8日409円から始まり、3/15日の357円、本日の最安値341円という、
昨年の11連続陰線に匹敵する暴落だった。下落幅は最大68円で今日は一瞬東証一部値下がり率1位になったようだ。元来、新日鉄内定報道によって落ち始めるという(苦笑)、材料出尽くしのやれやれ売りと信用期日解消の利益確定・投売りが重なったようだが、それだけでは訳わからん売りや見せ板が多すぎるよ。
本日の反転はどうやらこのリリースらしいんだが「産業再生機構は、新日鉄<5401>などへの三井鉱山<3315>普通株の売却価格は78億円、同優先株の売却価格は104億円であったことを明らかにした。普通株の簿価は63億円、優先株の簿価は100億円で、19億円の譲渡益が発生したことになる」。これって内定報道と何処が違うんだろう?これこそお得意の織り込み済みじゃないのかなあ。
今日のリリースでちょっとネガティブに思ったのがこちらのニュース。
「大和証券グループ本社<8601>の投資会社と新日本製鉄<5401>、住友商事<8053>の3社に対して計182億円で売却すると発表した。三井鉱山は今後、この3社連合を支援スポンサーとして再建を図る。 支援スポンサー3社の保有比率の内訳は、大和証券系の投資会社である大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(東京千代田区)が16.98%(議決権ベース)で、売却完了後に三井鉱山の第2位の株主となる。新日本製鉄と住友商事は7.99%(同)ずつを保有し、第2位の株主になる。 再生機構は三井鉱山グループ向け債権約570億円を保有しているが、来年10月までに売却ないし返済することになる」。
まず、筆頭株主の三社連合のうち大和SMBCの比率が高いのが懸念。株価に対する寄与度(グレーゾーンの価格操作も含めて)いろいろなオプションが選択できるということ。
①
DES(デッドエクイティスワップ)による4000万株の優先A株のうち大和持分は2000万株程度か?
②優先A株の初回転換価格は昨年7月1日の終値147円
③次回転換価格は4/1日以降初回転換後の転換算定基準日より先立つ45営業日中の30営業日の終値平均値
誤謬があればご指摘いただきたいが、147円でもそうだが、大和が期日当初から普通株への転換をすすめると仮定すると、普通株式への転換価格は低ければ低いほど払い込み金額に対する普通株数は増えると思われるが如何?その上で市場で売ればキャピタルゲインが取り放題となると思うのだが・・・・・・・。とするとここ数日の凄まじい下げも③の理由から転換平均単価を下げるための株価操作?と考えると(現在値と転換価格の差が大きいほど大和は市場売却すれば利益が極大化する)妙に納得できてしまうが、妄想でしょうねこれは(苦笑)。結果、この考察が間違っていないとすると新年度以降の株価には以下のような影響が考慮されると思う。
①DESによる優先株の普通株式化による希薄化(EPSの価値低下)
②大和SMBCによる売り圧力?
③今年10月までに再生機構の持ち株売却(市場外か?)
もちろん平成27年までに行使だから、マイルドに転換すれば希薄化の影響は防げるが、優先株については上記のほかに、優先配当の権利が付与されている。平成16年には配当ゼロだったが、今年度末には優先A、優先B株共に最高で25円の配当が保証されている。もちろんこれはマックスの場合でありそれ以下のケースもあるがそうなると期末EPSの当初予想59円は達成し得ない。第3四半期ではEPS42円に対して潜在株(優先株A.B)に対する配当でEPS16円となってしまい、とするとPER20倍と仮定して、期末EPS22円程度とすると、理論株価は何と440円前後となる。ちなみに普通株への配当は四季報によると来年度かららしい。うーん、難しい銘柄だねこれ。
もうひとつのホールド銘柄ソランが東証二部の日本タイムシェアと合併発表なんだけど、地味なんで無視されるかも(笑)。まあ、ネガティブじゃないからいいか。
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3月16日
投資銘柄
ホールド三井鉱山403円@1000株保有(現値385円=-18000円)
購入ソラン695円@100株(現値700円=+500円)
余力現金174700円+株式455000円=現資産629700円
口座残高629700円-軍資金650000円=損益-20300円
本日運用利回り-3.1%/since janu.4.2005